第89回吹き飛んだ右足「燃えるような痛み」 ロシア軍撤退後も消えない恐怖

有料記事ウクライナ情勢

ノビマカレビチ=高野裕介
【動画】ウクライナ 後を絶たない地雷被害=矢木隆晴、諫山卓弥撮影
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 ウクライナに侵攻したロシア軍は一部の地域から撤退する際、地雷や爆発物を仕掛けていった。ウクライナ政府は除去作業を進めて住民に注意を呼びかけているが、被害は後を絶たない。復興や帰還の妨げにもなっており、人々の恐怖は消えないままだ。

 「危険 地雷!」

 鳥のさえずりが響く森の一画に、頭蓋骨(ずがいこつ)の絵があしらわれた赤い看板が現れた。

 首都キーウ(キエフ)の北西約90キロ。高さ約30メートルの針葉樹の隙間に目をこらすと、四方を規制線で囲まれた場所が何カ所も見え、壊れた車の残骸もあった。近郊のノビマカレビチ村に住むペトロ・カシュピルコさん(59)は、ここで地雷の被害にあった。

義理の息子、ロシア軍に連れ去られた?

 ロシア軍は3月末にキーウ州…

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    西村大輔
    (朝日新聞GLOBE編集長)
    2022年6月15日10時32分 投稿
    【視点】

    右足が吹き飛ばされたカシュピルコさんのように身体も心も深く傷ついた無数のウクライナ人は、その傷がうずくたびにロシアへの憎悪をかきたてられることになります。ロシア軍は地雷を埋めることで戦術的な効果を狙っているわけですが、その地雷による住民の損

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