「映画界に共助の仕組みを」是枝監督ら団体設立 役所広司さんも賛意

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佐藤美鈴、細見卓司
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 映画界の長時間・低賃金労働、ハラスメントといった課題改善や、製作支援などに取り組む統括機関の結成をめざして、有志の映画監督らが「日本版CNC(セーエヌセー)設立を求める会」(action4cinema)を設立した。14日に東京都内で会見を開き、是枝裕和監督は「日本映画の未来に向け、持続・発展可能になるような新たな共助システムとして設立を求めていく」と語った。

 CNC(国立映画映像センター)は1946年創設のフランスの映画支援機関。劇場や放送局、ビデオ販売などの利益の一部を財源に、映画制作や興行などを支援し、業界全体に資金を還元する共助の仕組みがある。韓国にもCNCをモデルにした官民合議体の韓国映画振興委員会(KOFIC)がある。

 この日、日本外国特派員協会で会見したのは是枝、諏訪敦彦、内山拓也、岨手(そで)由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の7監督。

 コロナ禍を機に日本映画界の多様性や働きやすさを担保する包括的な改革が必要だと危機感を強め、①若手育成や海外研修などの教育支援②ハラスメント対策やジェンダー平等などの労働環境保全③企画開発や若手などの製作支援④映画館や配給などの流通支援を目的に、日本版CNC設立をめざすという。賛同人として、俳優の役所広司さんや吉永小百合さん、山田洋次監督や濱口竜介監督らが名を連ねている。

 興行収入などを財源に想定しており、実現には東宝など大手4社で作る日本映画製作者連盟(映連)をはじめとした業界団体との協力が不可欠で、昨年から協議してきたという。映連は取材に対し「総論としては賛成」とした上で、興行収入については「(劇場や配給会社など)ステークホルダー(利害関係者)が多く、映連が何かを決められるわけではない」とコメントしている。

     ◇     ◇佐藤美鈴、細見卓司)

 この日の会見では、俳優から「日本版CNC設立を求める会」の活動に賛同する声も紹介された。

役所広司さん

 「日本映画界は、世界中の映…

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