席上に現れなかった桂田社長 知床事故の聴聞、30分で終結

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松田昌也
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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故をめぐり、運航会社「知床遊覧船」の事業許可を取り消す手続きが進められている。北海道運輸局は14日、同社に対する聴聞を実施したが、この日も桂田精一社長は姿を見せず、聴聞は約30分で終結した。

 「社会的な影響が大きいことから、このような形で説明する機会を設けさせていただきました」

 14日午前、札幌第2合同庁舎(札幌市中央区)の6階会議室。集まった記者団に対し、北海道運輸局の前里良人・海事振興部長は説明した。この日の聴聞は非公開で開催だったが、運輸局の判断で記者に説明する場を設けたという。

 26人が乗ったカズワンの事故では、これまでの運輸局の特別監査で、知床遊覧船による複数の安全管理規定違反が発覚。14日に開かれた聴聞は、同社の事業許可取り消しを進めるための手続きだった。

 その席上に、桂田社長の姿は…

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