打ち寄せては引く時代の波に、創立100年を迎える最古参政党は幾度もさらされてきた。「野党共闘」の機運がしぼんだ決戦を前に、共産党の志位和夫委員長(67)があえて力点を置いてきたのは、自衛隊の活用論だった。
4月下旬、志位氏は自身の地元・千葉県にある習志野市のホールで、会場を埋める1千人の支持者らを前に力を込めた。「万が一の事態が起こったら、自衛隊の力も含めてあらゆる力を行使し、国民の命と主権を守るためにがんばり抜く」
ウクライナ危機で安全保障への関心が高まる中、党がその存在を憲法違反とする自衛隊の活用で熱弁を振るう志位氏の言葉に、場内は水を打ったように静かになった。
参院選に向け、とりわけウク…
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