豊胸施術で「満足度1位」と広告 実は調査対象の4人に3人が男性

小泉浩樹
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 エステ施術サービスで「満足度1位」と実際とは異なる広告をしたとして、消費者庁は15日、景品表示法違反(優良誤認)でPMKメディカルラボ(東京都新宿区)に再発防止などを求める措置命令を出した。

 対象となったのは、豊胸と痩身(そうしん)を目的とした施術サービス。消費者庁によると、同社は2021年9月上旬~22年5月下旬、「Rakuten BEAUTY(楽天ビューティー)」に開設した自社ウェブサイトで、「あの楽天リサーチで2冠達成★バスト豊胸&痩身部門で第1位!」「バストアップ第1位 施術満足度」などと表示した。しかし、実際は楽天リサーチ(現・楽天インサイト)が行った調査の対象者の約4分の3が男性で、他社を含めた同種サービスを受けたことはなく、満足度の順位も1位ではなかった。

 消費者庁が調べたところ、PMK側が「満足度1位」となるよう広告代理店やマーケティングコンサルタント会社に依頼。400人の調査対象者を280人に絞るなどして同社が1位になるよう結果が加工されていた。同社は「当時の担当者が退社しており、結果が加工されていたことは知らなかった」と消費者庁に説明しているという。

 同社の担当者は取材に「再発防止に向けて真摯(しんし)に取り組みます」と話した。小泉浩樹

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