ぶ厚い下請けの構造改革、どう実現? 鹿島社長が描く建設業の未来図

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聞き手・高木真也
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 下請け、孫請け、ひ孫請け……。建設業界では大手が受けた工事を1次、2次、3次と次々に下請けに下ろしていく構造が長年続いている。ゼネコン最大手の鹿島は、こうした複雑な下請け構造を簡素化し、減らしていく方針を打ち出した。そのねらいはどこにあるのか。うまくいくのかどうか。天野裕正社長に聞いた。

 ――2021年から3年間の中期経営計画で、「自社で受注した工事は、原則下請けを2次までにする」という方針を打ち出しました。きっかけは何だったのでしょうか。

 「ものづくりをするには階層は少ないほうが良いのです。2次、3次と重層構造になると情報の伝達が滞りやすくなり、元請けの目が届きにくくなるからです。階層ごとに利益や経費も発生するので職人の手元に届く賃金にも影響してしまいます」

 ――それなのにこれまでは、なぜ多層構造になっていたのでしょうか。

 「建設業の工事現場は(専門…

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    市田隆
    (朝日新聞編集委員=調査報道、経済犯罪)
    2022年6月20日14時5分 投稿
    【視点】

    東日本大震災の復旧・復興工事の現場を取材するなかで、複雑な下請け構造に起因する様々な問題を見聞きしてきた。 下請けの一次と二次、二次と三次の間で工事代金の未払いがいくつも生じていた。元請けのゼネコンが介入して解消されたこともあったが、トラ