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山梨大、不妊治療の専門職「胚培養士」育成へ 「少子化阻止に」

米沢信義
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 山梨大学は、不妊治療の現場で人の受精卵を扱う「胚(はい)培養士」を育成する「高度生殖補助技術センター」を甲府キャンパスに開設した。学生向けのプログラムのほか、医療現場で働く人びとの再教育にも力を入れる。

 胚培養士は、顕微鏡を使って精子を卵子に注入するなど不妊治療に不可欠な仕事を担う専門職。4月から不妊治療の保険適用が広がり需要が高まる一方、県内では胚培養士が5人程度しかおらず、さらに不足することが見込まれることから、同大の医学部、生命環境学部、県などが連携して人材育成に取り組むことになった。

 開設した今年度は、生殖医療に携わる現場の医師や胚培養士に高度技術の研修を行い、来年度からは生命環境学部の中に、胚培養士育成の特別教育プログラムを設けて、本格的な育成を図る。

 15日にあった同センターの開所式で島田真路学長は「不妊治療の拡大に対応できるよう胚培養士を自前で育て、少子化阻止にもつなげたい」と話した。(米沢信義)