「一番うまい」割れトマトがワインに変身 廃棄から地域特産品へ
寺島笑花
ミニトマトの栽培が盛んな長崎県諫早市森山町で、これまで廃棄されるだけだった「割れたトマト」を使ったワインづくりが始まっている。取り組みを進めるのは「宮下農園」の宮下清次郎さん(37)。「いずれは特産品として販売し、地域を盛り上げていければ」と意気込んでいる。
干拓地に位置する宮下農園がミニトマトの栽培を始めたのは7年ほど前。化学肥料や農薬を通常より8割以上減らしているうえ、温度や湿度を24時間管理するこだわりの農法で栽培している。
収穫量は通常より少なくなるが、干拓地特有の豊富なミネラル成分をいかした濃厚な味と、糖度8~10度という甘さが人気だ。農産物直売所での直接販売やインターネットでの直販のほか、今春からはカンボジアにも輸出している。
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一方で、悩まされてきたのは…