第1回熱帯林のタイ西部、やってきた福井県職員一行 4千キロの農村になぜ

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カンチャナブリ=福山亜希
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 「福井は日本でも犯罪が少ないところです。人々も穏やかです」「最先端の介護を経験できますよ」

 3月22日、熱帯林に覆われた山や農地が広がるタイ西部カンチャナブリに、現地では見慣れないワイシャツ姿の一行が現れた。

 福井県健康福祉部の蓑輪克宏さん(55)や県社会福祉協議会の職員ら約10人。現地の若者の家を一軒一軒回り、通訳を通じて「福井に来てください」とお願いした。

 気温は30度を超え、湿気がまとわりつく。強い日差しに照らされた額から、汗がしたたり落ちた。

 福井から4千キロ以上離れたカンチャナブリに、なぜ県職員がやってきたのか。

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人口減少による労働力の不足で、日本では外国人労働者が欠かせない存在となっています。外国にルーツを持つ人々をどのように受け入れ、どう共に生きていくのか。日本社会はいま、待ったなしの課題と向き合っています。

日本人だけでは埋まらない

 背景には、福井を始めとする…

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