第1回「ロシアのおかげで最強の軍に」 アジア各国の依存、したたかな理由

有料記事

ネピドー=翁長忠雄、ハノイ=宋光祐、ニューデリー=石原孝
[PR]

 夜明け前の広大な会場に、白い電灯がぼんやりと浮かぶ。湿気が首元にまとわりつき、額に汗がにじんでくる。重低音が、遠くから聞こえてきた。

 音がする方へ、カメラの望遠レンズを向ける。ファインダーの中で鋼鉄製の無限軌道が地面をなめるように回る。ミャンマー国軍の装甲車両だ。砲身は上方約25度を向いていた。

 ミャンマー国軍記念日の軍事パレードは首都ネピドーで3月27日午前5時過ぎに始まった。3月27日は1945年にビルマ国民軍が日本の占領軍に対して一斉蜂起した日だ。

 空が白み始める。装甲車両に続いて軍用トラック、ミサイルや多連装ロケット砲を装備した車両が続々と広場に入ってくる。大きな軍艦の模型を載せたトラックや音楽隊、騎馬隊の後、陸海空の兵士たちが行進。最後にミンアウンフライン国軍最高司令官が登場し、小型車両の荷台に立ったまま兵士の隊列の前をゆっくりと回って閲兵した。

武器とマネー ロシアからアジアへ

ロシアのウクライナ侵攻に対し、東南アジア諸国やインドは国際秩序の維持といった原則論は唱えつつも、名指しで非難することはほとんどありません。背景を探ると、ロシアに配慮せざるを得ない事情がありました。

 ミンアウンフライン氏は演台に立ち、「外国の侵略者たちと国内の利己的な政党の群れが内外で様々な悪事を働き、国軍を崩壊させようとしている。国軍は常に強固にまとまっていることが必要だ」と述べ、兵士たちに規律の順守と組織への忠誠を求めた。

ロシア製ずらり「我々はお返しに…」

 国軍関係者らへの取材による…

この記事は有料記事です。残り2609文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!

連載武器とマネー ロシアからアジアへ(全2回)

この連載の一覧を見る