第3回話したこともないベトナム人「日本人より良いぐらい」介護の現場は今
宮野拓也
「よろしくお願いします」
5月26日午前、ベトナムから10日前に来日した技能実習生の女性9人が、千葉県君津市の特別養護老人ホーム「夢の郷」を初めて訪れ、あいさつした。
同郷の先輩実習生の案内で、一日の仕事の流れについて説明を受けながら施設を見学。熱心にメモも取った。
日本語はまだたどたどしいが、「利用者さん」「高齢者」といった言葉はすらすら出てくる。利用者の女性にも「お元気ですね」と声をかけた。
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人口減少による労働力の不足で、日本では外国人労働者が欠かせない存在となっています。外国にルーツを持つ人々をどのように受け入れ、どう共に生きていくのか。日本社会はいま、待ったなしの課題と向き合っています。
「ベトナムではステータス」
「2年間、待ちに待っていた」
施設を運営する社会福祉法人「志真会」の天笠寛理事長(59)は言う。
老人ホームを始めたのは20…