日本のベンチャー、なぜナスダックに上場 米投資家がみる東証の課題

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聞き手・山本恭介
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 国際的な地位低下がとまらない東京証券取引所。日本のベンチャー企業に投資する、米国の投資会社「ペガサス・テック・ベンチャーズ」を経営するアニス・ウッザマンさんによると、最近は東証でなく、米国株式市場への上場を選ぶ日本のベンチャーが目立つという。それでも「東証が世界から選ばれるチャンスはある」という。4月に市場再編した東証の復活への処方箋(せん)を聞いた。

 ――東証は4月に5市場から3市場(プライム、スタンダード、グロース)に再編されました。新興企業向け市場のマザーズは、グロース市場に変わりましたが、どう見ていますか。

 「東証1部やマザーズといったこれまでの名前だと、海外投資家は意味が分からない。プライムやスタンダード、グロースに変わり、海外投資家から見て分かりやすくなった。米国のメディアでも東証再編は取り上げられたので、機関投資家が目を向けるだろう。ただ、マーケットとしては、以前のマザーズとグロース市場では大きな変化はなく、名前が変わったぐらいだ」

 ――日本のベンチャー企業へ…

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