日本人の名刻んだ公園 「永遠のヒーロー」 8千キロ離れたトルコで

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高野裕介
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 日本から約8千キロ離れたトルコの街に、ある日本人の名を冠した公園がある。「ミヤザキ森林公園」。2011年3月の東日本大震災から7カ月後、トルコ東部ワンでは600人以上が犠牲になる地震があった。公園は、このときに日本から支援に駆けつけた宮崎淳(あつし)さんの功績を語り継ぐものだ。

 大分県出身で、東京のNPO法人「難民を助ける会」の職員だった宮崎さん。生活物資や医療品を配る活動をし、地元の人たちに親しまれた。仲良くなった運転手の男性には、「嫁を世話してやるから、トルコに住め」とまで言われたという。同会で同僚だった穂積武寛さん(55)は、「まじめを絵に描いたような性格ながら、ちゃめっけもある人。そんなところが、トルコの人たちに受け入れられたのでしょう」と懐かしむ。

 だが翌月、再びワンを地震が襲った。宮崎さんの滞在先だったホテルが倒壊。がれきの下敷きとなり、41歳の若さで亡くなった。

 「両手に荷物を抱えて被災者…

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