円安「日本にマイナス」がほぼ半数 企業トップが指摘するデメリット

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藤田知也 中村建太
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 最近の円安は日本経済にマイナス――。全国主要100社を対象にした朝日新聞のアンケートで、そんな企業経営者の見方が浮き彫りになった。日本経済への円安の影響は計45社が「マイナス」との考えを示した。「プラス」との回答は9社にとどまった。資源や原材料の輸入価格の上昇を急激な円安が加速させることへの懸念が強い。

 調査は5月30日~6月10日に実施した。

 円安が自社経営に与える影響では34社がプラスとし、マイナスの27社を上回る。だが、日本経済全体の影響では、38社が「どちらかと言えばマイナス」とし、7社が「マイナス影響が大きい」と答えた。「プラス影響が大きい」とみる企業はゼロで、34社が「どちらとも言えない」としている。

 円相場は、3月中旬まで1ドル=110円台半ばだったのが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げをきっかけに円安ドル高が急激に進んだ。日本銀行が大規模緩和を続けていることも背景に円安ドル高の流れは止まらず、4月に1ドル=130円台まで円安が進み、6月13日には同135円台をつけた。

「輸入のデメリット大きい」

 円安が歓迎されない理由とは何か。

 自動車大手スズキの石井直己…

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