モーター大手の日本電産の永守重信会長兼CEO(最高経営責任者)は17日、今年4月にCOO(最高執行責任者)に移した関潤社長について、「後継者として育てている。彼が逃げない限りは育てる」と述べた。関氏を引き続き後継者候補とする意向だ。ただ、関氏が辞任するなどの状況次第では、生え抜きから後継者を選び直す可能性にも言及した。
同日の株主総会後に開かれた記者会見で表明した。永守氏は昨年6月、後継のCEOに日産自動車出身の関氏を任命したが、今年4月には自身がCEOに復帰。関氏をCOOに「降格」していた。同社では、創業者である永守氏の後継者選びが経営課題となっている。
永守氏は関氏について「日産はゆるい会社。前の会社のイズムが残っており、なかなか変わらなかった」と評しつつも、最近は「相当意識改革できている」とした。会見に同席した関氏は「逃げる気はまったくない。ここで逃げたらなんのために来たかわからない」と強調した。
関氏はCEO就任時を振り返…