なぜ日銀は動けないのか 緩和9年の重いツケ もし利上げに動いたら

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江口英佑 細見るい 徳島慎也
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 欧米の中央銀行が利上げに動くなか、日本銀行だけが利上げをせず、逆に金利を低く抑える金融緩和を続けているのはなぜなのか。欧米ほど急激なインフレではないものの、日本でも物価高が問題になるなか、日銀は17日の金融政策決定会合でも緩和政策の維持を決めた。じつは、日銀には動こうにも動けない事情がある。

「黒田さんのせいとは口が裂けても…」

 ひとつは、市場に大量のお金を流し込むアベノミクスの異次元緩和のツケが重く、日銀がひとたび利上げに動けば、政府の財政状況が一気に悪化するという問題がある。

 日銀は、アベノミクスの看板施策だった大規模な金融緩和を進めるため、市場から大量の国債を買ってきたため、政府は多額の借金を低い金利で重ねることができた。おかげで、政府の国債残高は2021年度末で1千兆円に迫るほど積み上がっている。

 このため、金利が上がると…

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