SDGsはうさんくさい? 斎藤幸平さん、たかまつななさんに聞いた

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編集委員・北郷美由紀
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 「持続可能な開発目標」と訳される「SDGs」という言葉を見聞きする機会が増えています。地球規模の課題解決を目指す2030年までの世界共通の目標で、学校でも教えられています。ところが、目標の「いいとこ取り」や我田引水が目立つようになり、よく理解されないまま、関心がしぼみつつあります。

 そこで、フォーラムアンケートで「SDGsって、うさんくさい?」を実施しました。281人から寄せられた回答には、なかなか変わることができない日本社会にとって、鋭い指摘や必要なヒントがたくさんありました。

 その結果をもとに、SDGsを「大衆のアヘン」だとする東京大学大学院准教授の斎藤幸平さん、お笑いの力でSDGsを広める活動をする時事ユーチューバーのたかまつななさんに話を聞きました。

SDGsって、うさんくさい?

アンケートは締め切られましたが、自由回答も含めて、結果をこちらで読むことができます。

東京大学大学院准教授の斎藤幸平さん

 専門は経済思想、社会思想。2020年出版の「人新世の『資本論』」で持続可能な社会づくりには脱成長が必要だと説いた。新書としては異例の45万部を超えて読まれている。

 アンケートで、SDGsの理念が薄められてしまっている、と危機感を抱いている人が多いことに驚きました。私がSDGsを「大衆のアヘン」と指摘したのは、マイバッグやマイボトルといった小手先の行動は資本主義が内包する根本的な問題から目をそらす役割をするのでは、と警鐘を鳴らすためだったからです。

 17目標の達成期限まで、今…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年6月21日6時43分 投稿

    【提案】 日本では他の国と比べて「SDGs」という言葉がかなり普及しています。これはこれで素晴らしいことだと思います。一般への浸透度はおそらく世界一だと言っていいでしょう。ただ、SDGsが一体どんな意味なのか、ということについての理解が進んでいませ

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    たかまつなな
    (時事YouTuber・笑下村塾代表)
    2022年6月19日19時8分 投稿

    【提案】【ルールを考えよう】 SDGsは社会を変える17個の目標で、変革が重要なキーワードです。ですが、現状、細かい指標を暗記するカードゲームや、17個の目標に切り分けするようなところにとどまっていることが大きな問題です。SDGs的な社会の浸透と

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