辿り着いた1500勝 九段・羽生善治の苦闘「進歩の余地はある」

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北野新太
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 将棋の羽生善治九段(51)が16日、大阪市関西将棋会館で行われた第81期名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社・毎日新聞社主催)1回戦で山崎隆之八段(41)に82手で勝ち、史上初の公式戦通算1500勝(654敗、勝率6割9分6厘)を達成した。1985年、15歳で棋士になって37年。再び前人未到の領域に到達した不世出の棋士は、50代を迎えた今、どのような思いで戦い続けているのだろうか。関西将棋会館「御上段の間」で感想戦に臨む姿をファインダー越しに追いながら「羽生の今」を考えた。

 一昨年暮れ、羽生に一度だけ尋ねたことがある。どのような時を迎えたら戦いを終えるのか、あるいは終えられるのかと。タイトル通算100期の節目を目指した竜王戦豊島将之に挑み、敗れ去った直後に。

 史上最高の棋士は言った。「自分が思った時としか言いようがないです。規定上、立場上というのもありますけど……」。そして、なぜか笑顔になった。

 「でも、将棋って……一生懸命指すと本当に大変なんですよ。気楽に見ている方が健康的だと思います。気楽に将棋を見て、なんだかんだといろいろ言っている方が絶対に楽ですよ」

 楽ですよ、と言った後、声を…

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