葛飾区の補助金誤支給は5億円余 人件費活用なら返還求めない方針
抜井規泰
東京都葛飾区が私立保育園に対する区の補助金を誤って過大に支給していた問題で、同区は補助金がパート保育士の人件費に充てられた場合は返還を求めない方針であることが17日、わかった。
誤って支給されたのは、保育園の人手不足を解消するためにパートの保育士を雇用した私立認可園に支給する補助金。今年3月に職員が誤支給に気づいた。支給額の計算ソフトの設定ミスが原因で、最大で2倍の額を誤支給し、同区によると誤支給は2018~21年の4年間で総額約5億1千万円にのぼるという。
同区は当初、誤って支給した園に返還を求めるとしていた。しかし、誤支給した補助金がパート保育士の人件費に充てられている場合、保育サービスや区民サービスの向上に使われたものと判断し、返還は求めない方針を固めたという。(抜井規泰)
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