• アピタル

「日本版CDC」になるには何が足りない? 本家には世界が注目

有料会員記事新型コロナウイルス

市野塊、林義則、ワシントン=合田禄
[PR]

 岸田文雄首相は新たな感染症対策の目玉として、「日本版CDC」の創設を打ち出した。本家のCDC(米疾病対策センター)は、その判断を世界が注目する専門家組織だ。日本版も科学的な知見に裏付けられた発信ができるのか、注目される。

 日本版CDCは、国立感染症研究所国立国際医療研究センター(NCGM)を統合するものだ。

臨床現場ない感染研 弱みを埋める国際医療研究センター

 感染研は厚生労働省が所管し、感染症の研究を担ってきた。

 前身の組織は1947年、終戦直後の劣悪な衛生状態で、結核や腸チフス、赤痢などの感染症に対応するために生まれた。

 国内の感染症の状況を把握し、治療に使う医薬品の検査などを担ってきた歴史がある。

 コロナ禍では、ウイルスの基礎研究や感染状況のデータ収集などをしてきた。だが、実際に感染した患者を調べる臨床の現場をもっていないことに弱みがあった。

 そこを補うのが、病院機能をもつNCGMだ。臨床の現場で実際に患者を診ながら、治療法や対策などの研究を進めている。

 「循環器」「精神・神経」など、分野別に国内に六つあるナショナルセンターの一つで、医療分野の国際協力を担う上で「感染症」を受け持っている。

 施設は東京都新宿区戸山1丁目にあり、感染研とは隣同士。これまでも人材交流があった。

 この二つの組織を統合してできる日本版CDCは、厚労省に新たにできる感染症対策部の下に置かれる。

 新たな専門家組織として感染症の研究を一体的に進め、政策の提言や情報の発信につなげることが期待されている。

 一方、米国のCDCはどのような組織なのか。バイデン大統領は5月下旬に来日した際、CDCの拠点を日本に設ける考えを示している。

世界が注目するCDCの判断 政策に影響する「推奨」

 1946年に設立され、当時…

この記事は有料会員記事です。残り1411文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]