女性に生まれ、2児の父に 「なぜ女子大卒?」の苦労と悩みを記した

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鈴木春香
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 女性として生まれ、2児の父に――。神戸市須磨区出身の清水展人さん(37)=徳島市=が、性的マイノリティーの当事者として体験してきたことをまとめた本を出版した。利用した制度や医療についても分かりやすく解説。当事者やその家族だけでなく、幅広い人に読んでほしいという。

 タイトルは「今とこれからがわかる はじめてのLGBT入門」。第1章では性的マイノリティーをとりまく制度がどう変わってきたか、ホルモン治療など必要な医療的ケア、戸籍の性別変更の流れといった実務的な内容を網羅的に説明した。

 第2章では個人的な体験をつづった。幼い頃から一般的な性の固定観念に苦しさがあり、周囲の心ない言葉や制服など様々に悩んだこと。女子大に進んだため、戸籍上の性別を男性に変えた後に臨んだ就職活動で「なぜ女子大卒?」と聞かれて苦労したこと。

 悩みながらも交通指導員、畳屋を経て、自分のように心に悩みを抱える人を支えたいと作業療法士になった。専門学校で出会ったパートナーと結婚し、今は子どもが2人いる。壁にぶつかっては前に進んできた道のりを振り返って記したという。

かつての自分が救われた本「スカートをはいた少年」

 清水さんは10年ほど前から…

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    田中俊之
    (社会学・男性学研究者)
    2022年6月18日17時18分 投稿
    【視点】

    安藤大将さんの『スカートをはいた少年』が出版されたのは、2002年のことです。現在よりもずっと性的マイノリティーに関する情報が少なかった時代に、清水展人さんだけではなく、多くの性同一性障害の当事者に勇気を与えたことでしょう。2022年の現在

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