軽い気持ちで手にした100万円、給付金申請で女性が失ったもの

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山口啓太
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 全国で摘発が相次いだコロナ給付金の詐欺事件。申請の当事者たちは、指南役による巧みな誘いに乗って気安く不正に加わった若者が多いとされる。指南役や紹介者らに手数料を支払った後、罪の意識が芽生えたときには……。約10億円の不正受給グループの「一員」が実態を明かした。

 「給付金申請ってあるけど、やった?」

 関東地方に住む30代女性は2020年5月、知人男性からそう尋ねられた。給付金について詳しく知らなかったが、「手続きが難しいから人に頼まない?」と誘われるがまま、東京都港区内の喫茶店に行った。

 待ち合わせ時間を約20分過ぎてやってきたのは、よれたスーツ姿の男。「ファイナンシャルプランナー」の肩書入りの折れ曲がった名刺を手渡してきた。そこには「谷口光弘」とあった。不正受給グループの主犯格とみられている谷口光弘容疑者(47)本人だった。

知人に誘われて申請を任せてしまった女性。失ったものはお金だけではありませんでした。記事後半では、問題が表面化した後の混乱ぶりを不正受給グループの関係者が証言。国の「被害回復」が進まない実態が明らかになりました。

手数料は戻らず、自ら誘った友人とは…

 谷口容疑者から「名乗れば誰…

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