「長かった」と万感の四宮監督 東京山九フェニックスが初の総合V

野村周平
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ラグビー太陽生命女子セブンズ

 7人制女子の年間王者を決めるシリーズ大会の最終第4戦・弘前大会は最終日があり、決勝で東京山九フェニックスが、総合3連覇を狙った、ながとブルーエンジェルスを21―12で破り、第2戦の静岡エコパ大会に続く大会優勝と初の年間総合優勝を果たした。総合MVPにはフェニックス主将のFW岡田はるなが選ばれた。12チームの順位は以下の通り。

 ①東京山九フェニックス②ながとブルーエンジェルス③横浜TKM④三重パールズ⑤日体大⑥アルカス熊谷⑦追手門大⑧自衛隊⑨RKUグレース⑩四国大⑪チャレンジチーム⑫北海道バーバリアンズ

主将の成長とともにチームが結束

 総合MVPが発表されると、東京山九フェニックスの岡田はるなは驚きの声を上げた。自分が選ばれると思っていなかった。泥臭いプレーが持ち味の主将は「私がもらったけど、仲間のおかげ」と照れくさそうに笑った。

 人前に出ることが苦手だった。追手門大時代は「(試合中の)サインも出したことがない」。東京五輪の最終選考で落選し、泣きながらチームの四宮洋平監督に報告すると、「もうワンランク、自分を高めたいのならチームを引っ張る役割を」と新たなリーダーに指名された。最初は渋々引き受け、時に監督に反発したが、従来の優しさに責任感が加わり、選手の主体性を引き出す主将に成長した。

 弘前大会では、主力4人を日本代表に出した分、チームの結束で補った。初の総合優勝に、岡田は「本当に重みが違う。チームの35人が一枚岩になれた」と誇らしげに語った。

 「春の段階から弘前大会で代表選手がいなくなることは分かっていて、この日のために準備してきた。はるなを信頼して、はるなもリーダーシップを発揮してくれた」と四宮監督。雰囲気を明るくするために、練習開始5分前の恒例となったダンスや遊びの内容も、決勝の戦い方も、すべて選手たちに決めさせたという。チームを指揮して10年目。元日本代表は「長かった、本当に」と万感の思いをかみしめた。(野村周平)