新人の麻薬探知犬12頭デビュー 成田空港そばに全国唯一の育成施設

青山祥子
[PR]

 成田空港近くの東京税関麻薬探知犬訓練センター(千葉県成田市三里塚)で16日、新しい麻薬探知犬12頭が誕生した。ペアを組むハンドラーとともに、全国の空港や港などで不正薬物の取り締まりにあたる。

 同センターは、麻薬探知犬を育成訓練する全国で唯一の施設。年に2回、公募で集まったラブラドルレトリバーやジャーマンシェパードなどに、大麻など不正薬物を探す訓練を実施する。

 訓練は、ダミーと呼ぶタオルを棒状に巻いたもので犬と遊ぶことから始める。ダミーに不正薬物の匂いを付けて遊ぶことで、犬は匂いとダミーを関連づけて覚え、遊びの延長で不正薬物を探すようになる。

 12頭はハンドラー10人とともに、2月に訓練を始めた。麻薬探知犬の合格率は例年約3割程度。この日の閉講式では、ハンドラー10人に修了書が手渡された。ハンドラーたちの襟元には、指導にあたったインストラクターの手で、「K―9(ケーナイン)」(=canine、英語で「犬」の意)の銀色のバッジが付けられた。

 ラブラドルレトリバーのジョージ号とペアを組む東京税関の和田桐佳さん(21)はこれから、夢だったハンドラーとして初めて、成田空港や東京国際郵便局などで業務にあたる。ジョージ号は「人なつこくてまじめな性格」。訓練以外の時間も話しかけたりなでたりして過ごし、信頼関係を築いてきた。「1件でも早く摘発できるように頑張りたい」と抱負を語った。(青山祥子)