石見銀山の世界遺産登録15周年 7月3日に大田市で記念事業

杉山匡史
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 石見銀山遺跡(島根県大田市大森町など)の世界遺産登録15年を記念し、記念事業が7月3日に市民会館(大田町)で開かれる。サツマイモで領民を飢饉(ききん)から救った井戸平左衛門を主人公にした時代小説「いも殿さま」の著者、土橋章宏氏の講演やパネル討論会などを予定している。

 市などの主催で2部構成。1部は午後1時10分からで土橋氏が「世界に届ける思いやりの精神~『いも殿さま』井戸平左衛門の遺(のこ)したもの~」と題して講演する。土橋氏は小説で、「いも代官」と慕われた大森代官の井戸が1年半の在任中、直轄地を回って実態把握に努め、年貢免除やサツマイモ栽培を奨励して領民を救ったことなどにも触れている。当日は質疑応答の時間もある。

 2部は午後2時45分からで「持続可能な石見銀山に向けて」のテーマで、石見銀山遺跡がある地域の資源を生かした経営をしている松場大吉・石見銀山みらいコンソーシアム理事長ら地元で活動するNPO法人理事長、楫野弘和市長らが意見を交わす。

 石見銀山は2007年7月2日、「石見銀山遺跡とその文化的景観」として約442ヘクタールが国内14件目の世界遺産に登録。10年には境界見直しで対象地域が約529ヘクタールに拡大された。

 5年後の27年は登録から20周年を迎えるだけでなく、石見銀山発見から500年にあたる。市は「今回の事業を節目に向けた弾みにしたい」としている。

 定員は500人程度で、新型コロナウイルス対策で会館定員の半分。無料で事前の予約優先(締め切りは7月1日午後5時)。問い合わせは市政策企画課(0854・83・8005、平日の午前8時半~午後5時15分)へ。(杉山匡史)