その振る舞いを与党は歓迎し、ほかの野党は眉をひそめる。玉木雄一郎代表(53)が率いる国民民主党はこの春、岸田政権に急接近した。有権者の受け止めは、いかに。
国会最終盤の6月9日、物価高騰への無策を理由に立憲民主党が出した内閣不信任決議案が採決された。立憲はほかの野党に同調を求めたが、国民民主は応じず反対に回った。
「野党のなかでも賛同が得られていないというか、思いが一致していなかったと思いますね」。玉木氏は決議案の否決後、淡々と語り立憲を突き放した。
国民民主と立憲は、ともに旧民主党を源流とする「兄弟政党」(立憲・泉健太代表)で、時にタッグを組んで政権と対峙(たいじ)してきた。だが、いま兄弟は異なる方角の道を歩む。
党幹部「予算案に賛成しないと存在感が示せない」
針路が大きく変わったきっか…
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今回の参院選は物価高、防衛外交、憲法改正とか争点がさまざま報じられているけど、個人的には将来的に有権者が野党第一党に何を求めるのかが明確に見えてくる選挙として関心をもっています。民主主義国家にとって「強い野党」はマストで、時代の変化や世界情
- 【視点】
近所で聞いた街頭演説で、「むちゃくちゃ批判されました。でもそんなことどうだっていい。皆さんのために物価を下げたい」と玉木氏は訴えていました。この記事にもある、ガソリン税を引き下げようと政府予算に野党ながら賛成したことについてです。国民民主