第4回奇抜な政見放送、なぜ流せる? 原則は「そのまま」、問題は「品位」

有料会員記事参院選2022ニュース4U

野城千穂
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 体操を始める候補者、ワンフレーズの連呼、奇抜な服装、公開プロポーズ――。選挙期間中にテレビやラジオで放送される政見放送は、候補者が政治に関する意見(政見)を表明する場だ。だが近年では、公約よりも独特のアピールのほうがネット上で話題になる。時には、もはや「放送事故」のようなものも。なぜこれが公共の電波で流れるの?

法律に「そのまま放送しなければならない」

 国政選挙や知事選で行われる政見放送は、公職選挙法で認められた選挙運動の一つだ。

 公選法150条で、候補者は選挙運動の期間中、NHKや民放局のラジオ・テレビによって、公益のため、政見を「無料で放送することができる」、放送局は候補者や政党が録音・録画した政見を「そのまま放送しなければならない」と言い切っている。

 始まりはラジオ。1946年の衆院選からNHKのラジオで始まり、52年からは民放ラジオでもできるように法改正された。政見放送の自由を守るため、放送局側が録音をそのまま放送しなければならないと定められたのはこの時だ。69年にはテレビでの政見放送もできるようになった。

 政見放送の持ち時間や放送局は、選挙の種類別に決まっている。参院選では、都道府県ごとの選挙区はNHKも民放も放送するが、比例区(全国)はNHKだけ。民放は系列によって放送地域にばらつきがあり、公平にならない恐れがあるためだ。

「いやしくも政見放送としての品位を…」

 収録はどのようにされているのだろうか。

 NHKによると、比例区は東…

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