徳島・鳴門の病院にサイバー攻撃 電子カルテにアクセスできず

杉田基、吉田博行
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 徳島県は20日、鳴門市の医療法人久仁会「鳴門山上病院」が19日午後、ランサムウェア(身代金ウイルス)によるサイバー攻撃を受けたと発表した。電子カルテにアクセスできない状態だという。

 病院は20日の新規患者の受け入れを停止し、再開のめどはたっていない。すでに通っている患者の診察や、入院患者の治療に支障はないという。

 県によると、19日午後5時40分ごろ、病院内のプリンターから英文の文書が大量に自動出力され、パソコンが再起動し、電子カルテシステムが使用できなくなった。病院が県警やシステム業者に連絡し、ランサムウェアによる攻撃と判明した。

 金銭の要求の有無について、県は把握できていない。患者らの個人情報が流出したかどうかは不明。病院は、カルテシステムのバックアップデータの復旧作業を進めているという。

 県によると、同病院は内科や外科、脳神経外科リハビリテーション科などを備えた総合病院で、病床数は90床という。

 徳島県内では昨年10月、つるぎ町立半田病院へのランサムウェアによるサイバー攻撃があった。今月公表された調査報告書では、パソコンのセキュリティー対策機能が意図的に停止されていたことが判明している。

 また、トヨタ自動車系の大手部品メーカー「トヨタ紡織」の子会社、TBカワシマ(滋賀県)も、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたことがわかった。サイバー犯罪集団「ロックビット」がネット上に犯行を示す声明を出した。

 トヨタ紡織総務部は、「調査中」とした上で、「工場の稼働やシステムへの影響はない」と答えた。(杉田基、吉田博行)