子どもが登下校中に地震…今なにをしたら? 壁から離れ、集合場所へ
子どもだけで登下校したり、遊びに出かけたりする小学生以上の子どもたちが地震にあった際、どう対応すればいいのでしょうか。また、普段から子どもと防災についてどう話し合っておけばいいのでしょうか。
防災ゲームなどを用い、子ども向けの防災イベント「あそぼうさい」を主催しているNPO法人「好きっちゃ北九州」の理事長で、自身も4児の父である入門真生さん(37)の話をもとにまとめました。
壁には手をつかない
もし、登下校中に地震の揺れを感じたら、車が来ていないかなど、前後左右、上下を含め安全確認をして、壁や電信柱など高い建造物の反対側の広い場所へ逃げましょう。
揺れを感じた時、本能的に高い壁などに手をつきたくなりますが、入門さんによると、「倒壊のおそれがあるため、絶対に手はつかない」というのが鉄則です。
また、学校では、頭を守り、机の下に隠れると教わりますが、これはあくまで学校の中での話。登下校中など屋外にいるときは、安全を確認したら、たとえ車道にはみ出してもいいので、壁などから離れることが大切です。
揺れがおさまったら、事前に決めておいた家族の集合場所へ避難しましょう。
集合場所決め、親の電話番号も
こうした時に備え、普段から子どもと話し合っておくことも大切です。
通学路や子どもが日常的によく通る道について、実際に子どもと一緒に歩いて点検しましょう。
子どもの背丈を超えるブロック塀や朽ちた樹木など、危険な箇所がある場合は、歩道の反対側を通ったり、急いで通りすぎたりすることを教えます。工事現場なども要注意です。
周囲の状況が変化する場合もあり、子どもの成長にあわせて1年に1回程度は点検し直すことが望ましいです。
自宅に帰るのか、公園や駐車場など広い場所に逃げるのか、家族との集合場所を優先順位2番目ぐらいまで決めておきましょう。
集合場所など災害時に必要な情報はカード型などにして常に持ち歩き、保護者も同じものを用意しておくと便利。保護者の連絡先(携帯電話番号など)を覚えさせておくとよいでしょう。
- 【解説】
とても重要な記事です。できるだけ多くの保護者と子ども、そして先生にお読みいただきたいです。2011年3月11日の東日本大震災を思い出します。いつもなら下校の時に地震が発生し、学校の指導の下なら助かった命も、津波にのまれた経験を忘れてはいけな