照りつける太陽、車内には遠い目の犬 ドアを開けて救助したのは…

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良永うめか
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 名古屋市の繁華街で7日の白昼、車の中に犬2匹が取り残されているのが見つかった。犬の安否を気遣う人たちが集まり、警察が駆けつける騒ぎに。初夏の日差しが照りつけるなか、犬は無事助け出された。何が起きていたのか。現場を訪ねた。

 7日午前9時半ごろ、名古屋・栄のコインパーキング。付近を通りかかった30代の男性は、駐車中の車のダッシュボードに寝そべった犬1匹がいるのに気づいた。「遠い目をして元気がなさそうだった」

 近づいて車内をのぞくと、犬がもう1匹、後部座席の足元に寝ていた。中はフンだらけで、犬が踏んだ跡もあった。四つあるドアの窓は犬の顔の一部が出る程度に開いており、きつい臭いが鼻についたという。

 男性は持ち合わせた容器で窓の隙間から水をあげた。「後部座席の犬は人懐っこくて元気で水をグビグビ飲んだが、もう1匹は飲まなかった」

 正午ごろになっても飼い主は…

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    太田匡彦
    (朝日新聞記者=ペット、動物)
    2022年6月22日10時44分 投稿
    【視点】

     犬の熱中症による死といえば、某テレビ局の有名情報番組に出演していた犬たちの死が忘れられない。2012年8月に起きた事件で、やはり高温の車中に取り残された結果だった。飼い主らはエアコンをつけたまま車を離れたが、しばらくして車にもどったところ

    …続きを読む