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がん闘病10年で見つけた生きる意味 「私は未来の患者を助けてる」

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私の視点」 薬剤師 山田久美子さん

 「患者にとって生きる意味」はどこにあるのか。それは未来の患者や医療者のため、よりよき医療のために自らが貢献している、という手応えを得られることにあるのではないのか。この事実に、たどり着いたのが今年5月のことだった。

 2012年晩秋、私は突然、形質細胞性白血病との宣告を受けた。

 血液のがんである多発性骨髄腫の悪性進行した病態である。治療しなければ5、6カ月で死に至ると宣告され、また、治療してもこの病気に治癒はないとも言われた。

 直ちに治療を決断し、自家造血幹細胞移植など厳しい治療に入った。抗がん剤ステロイド薬によるうつ症状で、自殺念慮も何回か経験した。その後の厳しくも適切な治療のおかげで、約9年生きることができ、深い寛解を得ていた。

 しかしながら昨年10月、激…

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    辻外記子
    (朝日新聞編集委員=医療、健康)
    2022年6月23日9時21分 投稿

    【視点】 患者さんがご自身の体験を取材に話してくださる理由の一つが、「同じような病気の方の参考になれば」というものです。つらい内容を思い出させてしまう、貴重な時間をちょうだいする。いつも恐縮するのですが、「他の方のためになれば」といってくださる。