コロンビア、新大統領は元左翼ゲリラ 原点にチェ・ゲバラとの関係も

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軽部理人
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 左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)との半世紀にわたる内戦を経験したコロンビア。死者・行方不明者は25万人に達し、2016年の和平合意後も左翼ゲリラに対する国民の抵抗感は根強い。そんな国で、元左翼ゲリラが大統領に就任する。

 社会改革を志した原点は、革命家チェ・ゲバラ氏が1967年に銃殺され、父親が涙していた姿を目撃したこと。左翼ゲリラ「4月19日運動(M19)」に加わったのは、18歳の頃だった。その理由として地元メディアの取材に、当時コロンビアで出されていた非常事態令への反発を挙げる。「自由も基本的人権もない状態への挑戦で、多くの若者が立ち上がった。私もその一人だった」

 M19は、死者約100人を出した85年の最高裁占拠事件を起こした組織。本人は占拠事件に無関係で、組織の戦闘員だったことはないと主張する。だが、同年には武器を隠し持っていた罪で逮捕され、18カ月間服役した。

 一方で政治にも若くして参画…

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