東京五輪の最終報告書 識者が批判する「組織委が書かなかったこと」

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遠藤隆史
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の理事会が21日に東京都庁であり、大会についての公式報告書などを承認しました。新型コロナの影響で無観客開催となった大会を、組織委はどう総括したのでしょう。識者が読み解きました。

 「東京オリンピックの社会学」の著書がある関西学院大社会学部の阿部潔教授(社会学)は「五輪開催で問われたのは、コロナ禍であえて開催する意義は何かだった。報告書を読んでも、その答えは見えなかった」と話す。

開催の意義、具体的な記載乏しく

 報告書では、コロナの感染拡…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2022年6月22日8時38分 投稿
    【視点】

     東京大会までは五輪開催について第三者が科学的に評価を行うOlympic Games Impact Study (OGI)という枠組みがありましたが、東京大会の準備期間中にこれがなくなりました。これにより、第三者評価の枠組みがなくなったこと

    …続きを読む