東京23区で高校生の医療費を無償化へ 来年度から、所得制限なし

杉原里美
[PR]

 東京23区の区長でつくる特別区長会(会長=山﨑孝明江東区長)は21日、東京都内で緊急記者会見を開き、高校生の医療費を2023年度から所得制限なく無償化すると発表した。特別区長会は、所得制限つきの助成制度を提案している東京都と協議を重ねてきたが、所得制限のない無償化のため、区が自主財源を上乗せすることで合意した。

 東京都は今年1月、所得制限と一部自己負担をつけた医療費助成を高校生まで拡大すると発表した。都の提案では、都と区市町村が約32億円を折半して負担するとしていた。これに対して、所得制限のない制度を求める特別区長会が反発し、財源をめぐる協議が続いていた。

 今回の合意では、25年度までの3カ年は、都が約32億円全てを補助し、所得制限と自己負担分をなくすために必要な約13億円を区が自主財源で負担する。26年度以降は、都の補助額は2分の1に減る見込みだが、財源の協議がまとまるまでは、区が自主財源でまかなう方針だ。

 山﨑会長は「23区の考え方は、福祉ではなく子育て支援。所得で差別するべきではない」などと語った。

 現在、23区と一部の市町村では、中学生までの医療費を無償化している。高校生まで無償化している自治体も一部ある。(杉原里美)