ガスバーナーの火災事故が急増 製品不具合のケース、多くが海外製

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原晟也
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 キャンプで火をおこしたり、あぶり料理に使ったりするガスバーナー(ガストーチ)の事故が急増している。長引くコロナ禍による「おうち時間」の増加が背景にあるといい、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)は、「漏れたガスによる事故は消火が難しい。安全確認を徹底してほしい」と注意喚起している。

 横浜市中区地方公務員の公舎の一室で4月13日の夜、火災が発生した。住人の男性が、釣ってきたスズキをガスバーナーであぶる際、火の付きが悪く、調節すると大きな火が上がった。流し台に移したが、さらに別のものに燃え広がったという。

 NITEによると、ガスバーナーのこうした事故は、消防や事業者らから通知を受けたものだけでも、2021年度までの5年間で68件あった。17年度は8件、18年度13件、19年度8件だったが、コロナ禍の20年度から大きく増え、20年度19件、21年度20件となった。NITEの担当者は「コロナ禍で外出ができない中、料理にこだわる人が増加し、ガスバーナーを購入し利用する人が増えたことが背景にあるのではないか」と指摘。キャンプのブームも関係するとみている。

 事故のうち、製品の不具合に…

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