カープ床田、連敗また止めた 「鬼門」を乗り切るために何を変えたか

広島東洋カープ

辻健治
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(21日、プロ野球 広島東洋カープ5―3阪神タイガース)

 窮地を救ったのは、またしてもこの左腕だ。

 雨が降ったりやんだり。集中力を保つのが難しい状況でも、広島の床田寛樹は勢いある140キロ台後半の直球を投げ続けた。六回までは三塁を踏ませず。七回に阪神・大山に2ランを浴びたが7回を無四死球でまとめ、「真っすぐが良くて、変化球が生きた」。

 梅雨時は苦手だ。「今までこの時期に調子が落ちてることが多かった」。昨季も6月に不振で2軍落ち。3カ月近く戦列を離れた。

 シーズンを戦い抜くため、オフからウェートトレーニングを増やしてきた。「今年は(球の)スピードが落ちずにできている。少しは成長できているのかな」。2週間ぶりとなるこの日の登板に備えるとともに、夏場の暑さも見越してトレーニングの負荷を上げてきたという。

 チームにとってもこの時期は鬼門だ。苦手な交流戦で今季も5勝13敗、最下位と失速した。そんな中でも床田は2勝。いずれも連敗を止める白星を挙げた。

 この日の1勝でリーグ戦再開後、広島は初勝利。今季ワーストの5連敗から脱出し、再び3位に浮上した。床田は6年目で自身最多に並ぶ7勝目。現時点でチームの勝ち頭だ。

 「とにかくチームが勝つようにと投げて、気づいたら7勝。ここからが僕の本当の勝負」。右の大瀬良大地や九里亜蓮、森下暢仁の調子が上がらない中で、27歳の頼れる左腕がチームを支えている。(辻健治)