台湾海峡「国際水域」論争とは? EEZの軍事活動にらむ米中の意図

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聞き手・高田正幸
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 中国と台湾の間の台湾海峡が「国際水域(international waters)」にあたるかどうかをめぐって最近、中国と台湾、米国の間で論争が起きています。中国側が「台湾海峡を『国際水域』だとする主張は、中国の主権と安全を脅かすことを意図している」(中国外務省)という論調を強める一方、米台が台湾海峡を「国際水域にあたる」と反論しているのです。

 いったい何が問題になっているのでしょうか。国際法を専門とする真山全・大阪学院大教授に話を聞きました。

 ――そもそも議論になっている「国際水域」とはなんでしょうか?

 実は、『国際水域』という言葉は国際法上、厳密な意味を与えられたものではなく、1994年に発効した国連海洋法条約にも書かれてはいません。ただ、海洋をめぐる議論ではしばしば聞く言葉で、領海の外に広がる排他的経済水域(EEZ)や公海を一つにまとめて「国際水域」と呼ぶことがあるのです。かなり前から米国や日本など西側諸国がよく使っている用語です。

 ――EEZと公海を区別しない「国際水域」という言い方を使うことで、何を強調したいのでしょうか?

外国の排他的経済水域、どこまで許される?

 「航行の自由」「上空飛行の…

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