有馬温泉で「迷惑をかけました」 忘れん坊の田中希実、2冠の裏側
こばゆりの今日も走快!
12日までの4日間、大阪市で陸上の日本選手権がありました。国内一を決める大会です。
私と同じ兵庫県小野市出身で仲良しの田中希実(のぞみ)選手(22)が1500メートルと5千メートルで優勝し、7月に米・オレゴン州で開かれる世界選手権の代表に内定しました。800メートルでも2位に入りました。
私は現役時代、1500メートルと5千メートルで1度ずつしか優勝したことがありません。出場すること自体、簡単ではない大会での2冠は偉業です。
ただの2冠ではありません。
800メートルと1500メートルは予選と決勝、5千メートルは決勝と彼女は4日間で計5本のレースを走りました。しかも、彼女は予選から全力で走るのです。
800メートル予選は2分4秒台というダントツの好タイムを出し、1500メートルは予選をトップ通過しました。
勝つためだけなら予選は抑えて、決勝でパワーを出せばいい。
彼女はそうはしません。
世界選手権では1500メートルだけでも予選、準決勝、決勝と3レースを走らないといけない。乳酸がたまろうが、筋肉痛だろうが、力を出さないといけないのです。
世界を見据えていたのです。
もうひとつ、彼女には3種目に出る理由があります。
以前、言われたことがあります。
「祐梨子さん、私忘れん坊な…