参院選は22日、「物価高」をめぐる舌戦で幕を開けた。電気、ガソリン、ガス、食品……。生活必需品の値上げが国民生活を直撃する状況に、与党は「万全の対応」を強調し、野党はそれぞれの立場から政策の修正や処方箋(せん)を訴える。7月10日の投開票まで半月余り。各党は何を投げかけ、どう戦うか。
「ロシアによるウクライナ侵略で、世界規模で物価が高騰している。しっかり対応しなければいけない」
岸田文雄首相(自民党総裁)は22日、福島市での第一声で声を張り上げた。参院選に向けた党の公約では、外交・安全保障を前面に掲げて防衛予算の強化などを打ち出していた。しかし、演説で力を入れたのは物価高対応だった。現状を「有事の価格高騰だ」とも語り、政治の安定の必要性を訴えた。
「不満高まっている」 対応終われる政府・与党
【視点】参院選が始まり、大きな争点としてせりだしてきたのが物価高。賃金も物価も上がらない状態が長年続いてきた日本で、物価が上がることに敏感になる人は多いと思います。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国防強化が先行して争点になってきましたが、論戦の風

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