名門オンキヨーはなぜ敗れたのか 「超松」と「梅」だけが残った

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定塚遼
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 かつて家電量販店には「ONKYO」と刻印されたオンキヨーのコンポやスピーカーがずらりと並んだ。だが日本を代表する音響メーカーは次第に苦境に陥り、先月、ついにオンキヨーホームエンターテイメントは自己破産を申請するに至った。オンキヨーの凋落から、音楽視聴の変化や日本の製造業が抱える問題を考えてみた。

 終戦翌年の1946年に大阪で創業したオンキヨーの前身は、当初スピーカーが主力商品だった。60年代以降、一般家庭にレコードが普及するようになると、レコードプレーヤーの生産に注力し、次々とオーディオファンをうならせる商品を世に送り出した。

 オンキヨーは低音から高音までの偏りが少なく、ナチュラルな音の再現力が評価された。いわゆる「ハイエンド」と呼ばれる超高級路線ではなく、高級感がありつつも、より幅広い音楽ファンが楽しめる価格設定の商品を主力にヒットを生んだ。

 記事後半では、モノづくり信仰から抜け出せない日本企業に通底する「失敗の本質」を考えます。

 時代の変化にも敏感だった…

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