iPodが生み、壊したものとは 終焉まで20年、激変した音楽文化

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定塚遼
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 携帯音楽プレーヤー・iPodが、在庫限りで販売を終了することを、先月アップルが発表した。初代iPodが出たのは2001年。「自分の持っている音楽を持ち運べる」という音楽ファンの夢をかなえたが、この20年間で音楽視聴のあり方は急激に変わった。音楽文化において、iPodが作り、壊したものは何だったのか。改めて考える。

 1979年にソニーが発売したウォークマンは、家の外で音楽を聴くという新たな文化を世界中に生み出した。

 それから20年。カセット、MD、CDウォークマンに加え、MP3プレーヤーも市場に出回り始めた群雄割拠の時代に、後発のiPodは世に出た。容量は5ギガバイトで、1千曲が入るとうたわれた。

 音楽配信に詳しい作家の榎本幹朗さんは、「それまでのMP3プレーヤーよりも、格段に容量が大きかった。1千曲というのは、多くのユーザーにとって、所有するCDのすべてが入る容量で、『自分の持つ音楽をすべて持ち運べる』というインパクトは大きかった」と振り返る。

 音楽ファンに衝撃をもたらしたiPodですが、やがて存在感が失っていきます。取って代わったのは……

 ただ、容量を増やせば目当て…

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