参院選が22日、公示された。家計を苦しめる物価高、新型コロナウイルスの感染拡大で疲弊した地域経済、ウクライナ侵攻で揺れる平和。山積する課題を前に、有権者は政治に何を望むのか。候補者を見極め、政権のありようを問う18日間の選挙戦が始まった。
暮らしを揺さぶる「物価高」への対策は、参院選での大きな争点だ。
22日、名古屋市まで演説を聴きにきた愛知県安城市の山本康雄さん(73)は、「政治家は、庶民がどれだけ苦しんでいるか、生活を分かっていない」と話す。
年金額が減っている。月15万円あったが、今では12万円台に。「それなのにスーパーの単価がどんどん上がっていく。ニンジン、タマネギなど身近な商品の値上がりが一番困る」
名古屋市緑区の会社員、手嶋文子さん(62)も物価高で暮らしが変わった。「ガソリンの値上げもあり、2台あった自家用車を1台手放した。スーパーに行く回数も減らしている。なんとかしてほしいが、あまり期待せず、一票を投じます」
名物の250円弁当、格安スーパーも努力
小売店も工夫をこらす。
「どえりゃ~安い!!」という店のポップが目を引くスーパー「ウオダイPLUS+」(名古屋市緑区)。
名物は「250円弁当」。回…

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