ウクライナから避難の親子、看病で一時帰国 「支援、生涯忘れない」

ウクライナ情勢

今林弘
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 ウクライナから高知県内に4月に避難した母子が一時帰国したと、県が22日発表した。帰国は祖国に残る家族の看病のためという。県は母親のパルチューク・ナターシャさんが県民にあてて書いた手紙を公開した。知人が自身に届いたメールを日本語に翻訳し、県に届けたという。

 手紙では、実家のあるウクライナ中西部ジトーミルから避難する時、ナターシャさんの母は「私はここで死ぬ」と言い、説得できなかったという。

 母には高血圧の持病があり、「これで最後になるかも」という思いでナターシャさんは日本に避難した。

 ウクライナに戻った現在、母と3人で実家で暮らし、いつでもシェルターに避難できるような状態にあるという。

 ナターシャさんは「大きな危険が迫った時が一番怖い。再び、私たち家族は大きな判断と決心をしないといけなくなります。母と別れるか、共に避難するか」とつづる。手紙の追伸で「私たちはかけがえのない助けを受けました。すべてのことを生涯忘れない」と日本人や高知県に感謝し、最後に「ウクライナに栄光あれ!」との言葉を添えた。

 県などはナターシャさんらが再来日すれば、引き続き支援するという。(今林弘)