オリックス杉本、復調の決勝3ラン ガッツポーズのあの人はツンデレ

オリックス・バファローズ

編集委員・稲崎航一
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(22日、プロ野球 オリックス・バファローズ5―0福岡ソフトバンク・ホークス)

 力みのないスイングだった。

 打球はすーっと伸び、先制3ランとなってバックスクリーンへ。六回無死一、二塁。オリックスの杉本が外角高めの速球を逆らわず、打ち返した。

 「いい投手なので『ここしかない』と思って打席に入っていました」。相手は今季ノーヒットノーランを達成した右腕。青学大時代も亜大の東浜には何度も苦しめられたという。

 この日も1打席目は三振、2打席目は外角の変化球を引っかけて三ゴロ。その反省を生かした素直な打撃だった。

 昨季32本塁打で初の本塁打王を獲得した31歳も、今季は苦しんだ。3、4月でわずか1本塁打。焦りからフォームを崩し、打率も一時は1割を切った。

 それでも、中嶋監督は時に8番を打たせたり、代打に回したりはあったが、試合のどこかで打席を与え続けた。「外すのは簡単。乗り越えるしかないと。このまま終わってもらったら困る」と話していた。

 杉本は復調しかけたところで新型コロナに感染し、離脱した。5月中旬から復帰し、交流戦で打率3割9分1厘をマークして首位打者に。前日も右前に適時打を放つなど、大振りをする悪癖が少なくなった。

 主砲の復調で2連勝。我慢して使い続けた中嶋監督も、ベンチで思わずガッツポーズを見せた。ところが、試合後は「喜んでいませんでした」。そのおとぼけぶりが、何よりうれしさを表していた。(編集委員・稲崎航一)

 田嶋(オ) 2季ぶりの完封。「もう一度完封をしたいと思っていたのでうれしい。守備陣がしっかり守ってくれて余裕を持って投げられた」