沖縄戦の全犠牲者の名前読み上げ終わる 1500人で250時間かけ

沖縄・本土復帰50年

西岡矩毅
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 沖縄は23日、沖縄戦の戦没者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。今年は「平和の礎(いしじ)」(沖縄県糸満市)に刻まれた、犠牲者全ての名前を読み上げる取り組みが行われ、12日間にわたった24万人以上の名の読み上げがこの日午前に終わった。

 主催は県民らでつくる実行委員会。戦争体験者や遺族が高齢化するなか、戦争の記憶や慰霊の場を引き継ぐための新たな試みとして企画した。

 礎に刻まれた戦没者は、今年追加刻銘された55人を含めて24万1686人。出身地は沖縄や日本全国、米国、英国、朝鮮半島などに及ぶ。

 実行委によると、保育園児から80代以上の戦争体験者らが参加。米国やアイルランドコロンビアなど海外からの参加者もいた。

 あらかじめ戦没者名簿と配信時間を各参加者に割り当て、12日から毎日午前5時~翌午前4時半、それぞれが自宅やカフェ、学校などからオンラインで、1人あたり10~500人程度を順番に読み上げた。

 22日からは平和の礎がある県平和祈念公園で夜通し読み続けられた。参加者は1500人以上、合計時間は約250時間にのぼった。

 実行委の町田直美さん(65)は「ウクライナ侵攻もあり、平和について改めて考えなければいけない時期。名前を読み上げ、亡くなった人を悼み、戦争の悲惨さを感じるきっかけにしてほしい」と語る。(西岡矩毅)