第116回侵攻から4カ月 ウクライナが迎えた正念場と、ロシアが見誤ったもの

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聞き手・伊藤弘毅
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 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、24日で4カ月になります。当初、首都キーウ(キエフ)の周辺を含む広範囲に攻め込んだロシア軍でしたが、今は攻撃の焦点を東部に移しています。ウクライナとロシアの戦いは今どうなっていて、これからどうなりそうなのか。ロシアの安全保障に詳しい防衛研究所の山添博史・主任研究官に聞きました。

 ――ロシアは2月24日以降、3方向からウクライナに攻め込みました。キーウや第2の都市ハルキウがある北側、ドネツク州とルハンスク州を合わせた「ドンバス地方」がある東側、そして2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島がある南側です。しかし、後に主戦場は東部に移りました。この間、何があったのでしょうか。

 ロシアのプーチン政権がウクライナへの全面侵攻を始めた当初、ロシア軍はウクライナの広範囲を同時に攻めました。この時期のロシアは、彼らの言う「特別な軍事作戦」を本気で遂行するつもりだったのだろうと思います。ウクライナ東部にいる親ロシア派住民がウクライナ政府に虐げられており、その救出に乗り出す、というものです。その中で、首都キーウや欧州最大級のザポリージャ原発、事故処理の過程にあるチェルノブイリ原発などを制圧し、ゼレンスキー政権やウクライナの人々に「抵抗は無駄だ」と思わせれば、大統領をはじめ政権の中枢が国外へ逃げ出したり、政権が早期に崩壊したりして、ウクライナを短期間で屈服させることができる。そう見ていたのではないでしょうか。

想定外だったゼレンスキー氏と国民の抵抗

 ところがウクライナ側は、侵…

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