「救命いかだ、積みたくても高すぎる」 船主の記者に寄せられた言葉

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神村正史
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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZUI(カズワン)」が沈没した事故から23日で2カ月。この間、記者のもとには、旧知の船乗りたちからこんな言葉が寄せられた。

 「あの船にライフラフト(救命いかだ)があれば、たくさんの命が助かったかもしれない」

 「(価格が)安けりゃ、(救命いかだを)みんな積みたいよ。でもあまりにも高いから、沿海や沿岸を航行するほとんどの船は積んでいないんだよ」

 船は不運が重なると、沈むリスクがある。安全対策によってその可能性を下げることができたとしても、一般的な船ではゼロにはできない。だから、万が一のことを思うと、船乗りは救命いかだが欲しいのだ。

漁師の祖父を持ち、自身も小型船舶の船主である記者はカズワンの事故後、「救命いかだを載せていれば」との思いを抱えてきました。ただ、記者の船を含めてほとんどの小型船舶は、救命いかだを搭載していません。その理由と課題を詳報します。

 記者の母方の祖父は、京都府

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