北海道で人口最少の村、止まらぬ流出 期待は就農と高校生に

有料会員記事参院選2022

本田大次郎
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 人口679人。音威子府村は、北海道で最も人口が少ない。旭川から車で北上し、約2時間半。山あいの少し開けた場所に、人家や学校、役場が、こぢんまりと固まっている。

 村中心部の食堂「一路」に今春、1枚の看板がかかった。「飲食業はやめました」。音威子府名物の黒いそばを出す食堂として、多くのドライバーが訪れた。経営する久保美恵子さん(79)は「体が思うように動かない。限界」。そばの物販だけ続ける。JR音威子府駅の駅そば屋も昨年、閉店した。村中心部で昼食をとれるのは、道の駅の食堂1軒だけになった。

 かつて、村は鉄道の町だった。オホーツク海経由で稚内に向かう天北線と、内陸を走る宗谷線の結節点。戦後まもない1950年の人口は4185人だった。その後、国鉄民営化、天北線廃線が続き、2020年の国勢調査の人口は706人。5年前より126人、15%減った。

2022参院選 北海道の現場から

 3年に1度の参院選が公示され、7月10日投開票されます。昨秋の衆院選に続くコロナ禍での国政選挙ですが、ワクチン接種で徐々に「コロナ後」に目が向く一方、ロシアのウクライナ侵攻で安全保障への関心は急速に高まっています。円安や資源高による物価高で暮らしも揺らいでいます。参院選で問われる政策は何なのか。北海道内の現場を歩き、探りました。

 若者だけでなく、高齢者も子どもが暮らす村外へと居を移す。道内の多くの自治体と同じく、人口減少に歯止めがかからない。

 そんな村に、新たに移り住んでくる人もいる。

村の「期待の星」は村立高校

 村中心部から車で10分。天…

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