株主提案最多77社292件 好業績で還元求める動き、環境配慮も
山本恭介
企業の株主総会が本格化している。23日までに3月期決算の企業の3割が終えた。今年の特徴は好業績を背景に、配当増などの株主提案が増えていることだ。提案を受けた企業は77社、提案数は計292件に上り、いずれも過去最多となった。環境などに配慮を求める「ESG」関連の提案もめだつ。
東京証券取引所によると、3月期決算企業の株主総会のピークは29日だ。集中率は前年より1・3ポイント低い26%だった。株主として不当な要求をする「総会屋」の対策の必要性が減り日程の分散が進んでいる。
三菱UFJ信託銀行によると、今年の株主提案の議案はこれまでの過去最高だった2017年の212件を大きく上まわった。機関投資家は45社に計132件出しており、前年の17社47件から伸びた。
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