株主総会、経営陣追及の動き 株主提案で配当増や人事見直し求める
山本恭介
株主総会が本格化し、23日は上場企業約280社で開かれた。これまでの総会では株主還元や企業統治などをめぐり、経営陣を追及する声もめだっている。
岩手、滋賀、京都、中国の4地銀に特別配当を求めたのは、英投資会社シルチェスター・インターナショナル・インベスターズだ。4行に2006年以降投資しているが、株主提案したのは初めてとみられる。
シルチェスターは各行が利益を有効活用できていないと主張する。配当増は効率的な経営につながり、経営陣に「融資・銀行業務から利益を生むインセンティブを与える」としている。
岩手銀は22日の総会で提案を否決した。これから総会があるほかの3行の経営陣も反対の立場だ。中国銀以外の3行ではシルチェスターが筆頭株主とみられ、要求を無視できなくなる可能性もある。
投資会社ストラテジックキャ…
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